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日生のカキ筏から生れた備前焼

 

備前市日生のカキ養殖で使用した廃カキ筏を備前焼の補助燃料として再活用する取り組み地域循環型環境・エネルギー対策プロジェクトをして行っています。

窯焚きには敵といわれていた“竹”も平川忠氏の焼成方法の開発により、味方にすることができました。そして、これまで捨てらていた竹や桧(廃カキいかだ)に最後にもう一度使命を与えることに成功しました。

 

廃材を資源にリサイクル!ECOな取り組みです。
これをきっかけに、廃カキ筏がバイオ燃料として再活用されるシステムができあがりました。


Bizen ware that was born from the oyster raft of Hinase

16竹の炎.JPG

カキ養殖の役目を終えた廃カキ筏を活用した焼成

備前焼の燃料 大地が育てた樹々(カーボンニュートラルの木質系燃料)

 

備前焼の薪窯では一般的に赤松の薪で焼成されます。
赤松は様々な樹種の中でも、脂(やに)が沢山含まれているため、とても燃えやすく、火足が長く(炎が長く)、オキ(炭が熾った)の燃え切りも良く、温度をコントロールしやすい優秀な燃料です。

​しかし、土窯で中世の備前焼の検証をする中で、すべての燃料が赤松ではなく、
多様な樹種が用いられていたことも解明できました。むしろ、一樹種のみで焼成するよりもそれぞれの木の個性(灰)が重なり合うことで深みもでてくるようです。

 

その経験と現代の松枯れ、荒れゆく里山などの森林保護の観点から
​間伐材や風倒木なども活用しながら窯焚きを行っています。

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